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shintake
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- 親知らずの抜歯はいつがいいの? - 2025年9月17日
親知らずは、永久歯の中で一番最後に生えてくる歯です。
多くの場合、10代後半から20代前半にかけて萌出し始めます。
しかし、顎の大きさや歯並びとのバランスによっては、まっすぐ生えずに横向きになったり、一部だけ歯ぐきから出てきたりすることがあります。
このような親知らずは、歯磨きがしにくく汚れが溜まりやすいため、むし歯や歯周病のリスクを高める原因となります。
また、手前の歯を押して歯並びに影響を与える場合もあります。
そのため「親知らずは抜いた方が良いのかどうか」というご相談を多くいただきます。
今回は、親知らずをいつ抜くべきかについて詳しくお話しします。
抜歯の時期の目安
結論から言うと、20代前半までに抜歯を検討するのがおすすめです。理由は以下の通りです。
- 骨が柔らかく治りが早い
若いうちは骨がまだ柔らかく、抜歯後の傷の治りも比較的スムーズです。年齢を重ねると骨が硬くなり、回復に時間がかかる傾向があります。 - 全身の健康状態が安定している
若年期は持病や全身疾患が少なく、手術後のリスクも低く抑えられます。 - 将来的なトラブルを予防できる
むし歯や炎症を起こしてからの抜歯は腫れや痛みが強くなる場合があります。症状が出る前に抜歯をしておくことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
抜歯を検討すべきケース

特に、以下のような場合は抜歯が望ましいと考えられます。
- 横向きや斜めに生えていて、歯ぐきに半分埋まっている
- 歯ブラシが届きにくく、むし歯や歯肉の炎症を繰り返している
- 手前の歯を押して歯並びに影響が出ている
- 顎の奥に痛みや違和感を感じる
一方で、まっすぐにきれいに生えていて噛み合わせに参加している親知らずは、無理に抜く必要はありません。定期的に、メンテナンスで問題がないかチェックしてもらいましょう。
まとめ
親知らずの抜歯は、20代前半の体力や回復力があるうちに行うのが理想的です。
もちろん抜歯の必要性やタイミングは個人の歯並びや生活環境によって異なりますので、気になる方は一度レントゲン撮影をして専門的な診断を受けることをおすすめします。
親知らずの扱い方は人それぞれ違います。将来のトラブルを防ぐためにも、ぜひご相談ください。