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抜歯後 に 保険 で出来る、その後の 治療 について
何らかの理由で歯を喪失した場合、現在の歯科医療において鮫のように新しい歯が生えそろうという事はありません。そこで、歯科医療では入れ歯、ブリッジ、インプラントという抜けた箇所を治療する3通りの方法が主に用いられています。しかし、こうした普通の喪失歯の場合、健康保険の適応内の治療ではブリッジか入れ歯での治療が基本となります。
今回は抜歯後に保険で出来る、その後の治療についてブリッジを中心に触れてみたいと思います。
因みにどうしてブリッジが中心なのかといいますと、保険のブリッジの適応は限定されており、歯を抜いたら必ず出来る治療という訳ではなく出来ない場合があります。保険で出来るその後の治療については選択肢が限られている事が多いのです。
下記にブリッジと入れ歯のそれぞれの特徴をまとめてみましたので、こちらを念頭に読まれて下さい。
図1 ブリッジと入れ歯
図1を踏まえた上で下記をお読みになって下さい。
抜くことになった両隣の歯がしっかりしている
図2 支える
この場合ですと、両隣の歯を土台として健康保険の適応内でブリッジが可能な場合が殆どです。周りの歯でしっかりとなくなった歯をサポートする事が出来るからです
勿論入れ歯も可能です。この様な症状でお困りの方は比較的若年の方~中年の方が多いです。初めての抜歯による歯の喪失によって気を落とされている方も大勢いらっしゃいます。とてもお辛いとは思いますが、歯の喪失による、周囲の歯への影響を防ぐ為にも何らかの処置は必要かと思います。この場合ですと、2通りの選択肢(ブリッジ、入れ歯)があり、ご自身の状況に応じてチョイス出来るので、その点はいいかもしれません。
ブリッジの場合ですと、削る必要性のある歯は両隣だけになる可能性が高く、必要最小限の処置で済む場合があります。
両隣のどちらか一方の歯がグラグラ、もしくは、どちらもグラグラ
図2 動揺歯
こうなってくるとぐらついた歯は抜歯する可能性が増えてしまいます、また抜歯しなかったとしても支える歯を増やす必要性が出てきます。ブリッジの適応外である可能性やブリッジが出来たとしても削る歯を増やさないといけないかもしれません。最悪、入れ歯しか選択肢がないという可能性も出てきます。因みにこの様な方は中年~高齢の方で歯周炎などの炎症が進んでいる方が多いです。入れ歯になると様々な気苦労が増えます。予防や検診などをしっかりとして、こうなる前に対応しておきたい所です。
抜いた歯の隣に歯がない
図3 隣在歯なし
この場合ですと、ブリッジの保険適応可能な場合が殆どなくなってしまい、大半の場合は入れ歯になってしまいます。この様な方は中年の方~高齢の方に多く過去にブリッジや入れ歯を既にしていた方に多いです。1度ブリッジや入れ歯になってしまうと、この様な状況に陥りやすくなる可能性が高いです。こうなる前に対策をとっておきたい所ですが、現実問題中々難しいです。
抜いた歯の隣の歯が虫歯
図4 隣在歯が虫歯
この場合、虫歯の状況にもよりますが、最初に虫歯の治療を進める事が多いです。虫歯の進行が著しく、保存が困難な場合は歯を抜く必要も出てきますので、ブリッジの適応外となる可能性が出てきます。その場合は、入れ歯を考えておかなくてはなりません。この様な方には比較的若年な方も多く、虫歯の進行が速い事が多い為、早期発見早期治療が必要となってきます。そういう意味で注意の必要があります。
抜けた歯の周囲に全く歯がなく、かなり離れた位置にしか歯がない
図5 離れている
基本的にはブリッジ適応外ですので、保険では入れ歯となってしまいます。離れた歯もぐらついていると、全部入れ歯になる可能性も出てきます。入れ歯が受け入れられない方は自費治療を検討されてみた方がいいかもしれません。この様な症状の方は既に入れ歯を入れられていた高齢の方に多くみられます。部分入れ歯を支える歯は少ない程、その歯にかかる負担が増えてしまい、結果として炎症を起こしたり、歯が抜け落ち歯ちて全ての歯を喪失して、全部入れ歯になってしまう事が多いです。
残念ですが、保険には限界が…
図6 限界
上記のように歯がなくなる本数が多ければ多い程、ブリッジの適応から遠のいてしまい、健康保険の適応内の治療では入れ歯1択となる可能性が高くなります。保険の限界といえるかもしれません。入れ歯ですと咬んだ感じが全く違いますし、様々な不都合を生じる事があります。そこで自費治療が重要になってきます。自費治療ではノーマルインプラント治療やオールオン4という選択肢が出て、治療の幅が広がります。コストはかからないとは言えませんが、それ以上の付加価値が出てくる為、治療をやる価値は十分にあるのではないかと思います。
特に当院オールオン4の場合、入れ歯での生活から一変して、しっかりと咬めて、見かけも良くなって、抜けた部分がなくなります。上記のようなお悩みももたなくていいのです。しかし、どうしてもコスト面の問題はつきものです。ですので、ご自身に一番あった治療をご検討されて下さい。
該当するような歯はあるけど、歯科医院には行けてないという方は‥
図7 該当する
まずは、歯科医院に連絡してみましょう。ほったらかしにしておくと抜かないといけない歯の本数が増えて、選択肢が狭まってしまうかもしれません。手遅れになる前に早めにご連絡下さいね。歯科医院はあなたに出来る最善の処置を行っていきます。