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Dr. HD

【経歴・実績】 日本歯科麻酔学会認定医 インビザライン認定ドクター 静脈内鎮静法が得意です。歯科が苦手や怖いという方でも安心して治療が受けられるように努めます。 【趣味】 ・旅行 ・料理

実はこんなに沢山。 食事がしにくい 様々な原因

食事は毎日の楽しみと仰られる方は多いと思います。しかし、様々な事が原因で楽しかった食事が苦痛になったり、大変な思いをする事があります。
今まで当たり前のように出来ていた食事も、咬み合わせの変化一つで日々の生活が脅かされてしまいます。歯は毎日使うものです。知らない間に様々な原因で 食事がしにくい となる事があります。
お口の中というのは皆様が思っている以上に繊細で変化が著しい場所なのです。
私自身もこの記事を記載していて、実はこんなに沢山の原因があったんだと気付かされました。
今回は食事がしづらくなる原因と対処法について記載していきたいと思います。

虫歯や歯周病の痛みで食事がしづらくなる

虫歯 歯周病

図1 虫歯や歯周病

有名なもので、虫歯や歯周病による痛みは食事を苦痛なものに変えてしまいます。虫歯や歯周病はご自身でも比較的見つけやすいものです。歯がズキズキして痛みがあると思ったら、歯が黒くなっていた。歯茎が腫れぼったい感じがすると思ったら歯茎が腫れていた等、比較的ご自身でも気づきやすい所だと思いますので、お気づきの際にはすぐに歯科医院の受診をしましょう。歯科医院で痛みや腫れが取り除けるかもしれません。

歯が揺れて咬みにくい

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図2 歯が揺れる

歯の揺れの原因の殆どは歯周病によるものが多いです。歯周病は現代の国民の8割が罹患しているとも言われていた時期があるぐらい罹患率の高い疾患です(歯周疾患の有病状況 厚生労働省 引用)。知らない間に進行して、気づいたら揺れが強くなって痛みがでたり、咬みにくくなったりする事があります。
また、歯周病以外だと咬み合わせが強い事が原因したり、寝ている時の歯ぎしりや食いしばりなども原因する事があります。
事故などによる外傷が原因する事もあります。
歯の揺れが強くなってくると歯科医院での処置が難しくなる可能性がありますので、歯が揺れているような気がしましたら、早めに歯科医院を受診しましょう。
その方のお口の状況によって対応は様々ですが、揺れが小さい場合には隣の歯があれば隣の歯と歯科専用の接着剤でくっつけたり、近くの揺れのない数本の歯と一緒に被せ物をしたり、マウスピースを作って歯を守ったりする事もあります。
歯の揺れが強く炎症の強い場合は残念ながら抜歯となるケースが多くなります。

顎が痛くて食事がしづらくなる

顎が痛い 食事しづらい

図3 顎の痛み

顎の痛みが原因で食事がしづらくなる事があります。
歯ぎしりや食いしばりなどは症状が進行し、顎の痛みに発展する事があります。片側の上下の歯が痛いと仰って来院される方がいらっしゃいますが、歯だと思っていたものが実は顎の痛みだったという事はあります。この様な症状が出ると、痛くない方の歯で咬まないといけませんので、食事がしづらくなります。また、顎が痛いと口が開きづらくなる事もあります。口が開きづらい事で今まで一口だったものを数回に分けたり、頬張れなってしまいます。
顎の痛みは顎関節症が原因の可能性があります。歯科医院でのマウスピース治療やお薬の治療(抗炎症薬の処方)による顎の安静を図る治療、レーザー照射によって血流の改善を促す治療などをする必要があるかもしれません。
顎の痛みがある場合、お口の開け閉めに関与するお顔の筋肉が硬くなっている事が多いですので、優しくマッサージする事で痛みが軽減する事があります。また、顎の安静を図る為、一時的に柔らかいものを咬むことも痛みの軽減につながる事があります。

歯が削れて食事がしづらくなる

歯ぎしり 咬もう

図4 歯ぎしり

咬み合わせの強い方に多いのですが、歯が削れて、いつの間にか咬み合わせが変化して気づいた時には咬みづらくなって食事がしづらくなってしまう事はあります。勿論、歯ぎしりや食いしばりによっても歯が削れていく事はあります。
また、仕事がら酸を扱う職業に従事されている方、ストレスが多く頻繁に嘔吐される方も胃酸が原因で歯が溶けてしまって食事がしづらくなる事はあります。
咬み合わせや歯ぎしり食いしばりが原因の場合は、歯科医院でのマウスピースの作成を検討しましょう。
酸が原因と考えられる場合は原因の除去や予防が大切です。また歯科医院での詰め物や被せ物など歯の修復治療を行う必要があるかもしれません。

歯科医院で入れたものがあわなくなって食事がしづらくなる

あってない よくない

図5 あわない

歯科医院でいれた詰め物や被せ物が時間とともに何らかの原因によってあわなくなって食事がしづらくなる事があります。
また、今まで使えていた入れ歯が急に使いづらくなって食事が出来なくなる事もあります。
この様な場合、歯科医院での専門的な検査や診断の上、精密な調整、場合によっては新製する必要があります。まずは歯科医院を受診してみましょう。

歯が破折して食事がしづらくなる

割れる 欠ける

図5 歯の破折

歯が何らかの原因で破折して痛みで食事がしづらくなる事はあります。
歯が破折する時は殆どの場合、外傷である事が多いです。強い咬み合わせが原因で歯が破折する事もありますし、事故や喧嘩などが原因で歯が破折する事もあります。歯が脆弱になって割れてしまう事もあります。
咬んだ時にピリッとした痛みを感じたり、歯の一部が動く様な感じがある場合は破折している可能性があります。
歯科医院で、修復治療を行ったり、神経を抜く治療を行う治療が必要かもしれません。取返しのつかない状態であれば抜歯が必要な場合もあります。

親知らずが原因で食事がしづらくなる

親知らず 埋伏歯

図6 親知らず

親知らずが原因で食事がしづらくなる事は実は結構あります。腫れや痛みなど気付きやすいものもあれば、親知らずが原因でお口が開けづらくなって、食事がしづらくなる事もあります。親知らずが原因のものは良くなったり悪くなったりを繰り返します。炎症が広がって首など離れた場所まで広がる事があるぐらい親知らず由来の炎症は危険な事があります。しかし、親知らずは炎症が強いと基本的には抜く事が出来ません、また口腔外科の専門性の高いスキルが必要になる為、専門としていない歯科医院での処置は不可能か困難になります。
親知らずがあると分かったら、若いうちに専門性の高い歯科医院で抜歯する事をお勧め致します。

食事がしづらくなる原因は様々‥

多種多様 様々

図7 様々

食事がしづらくなる原因は多種多様で上記以外にも様々な原因がありますが、早期発見で未然に食事がしづらくなる事を防げる事が実は沢山あります。定期検診等を通して早期発見早期治療を目指しましょう。
当院では、定期検診目的の受診は勿論、お口お悩みの相談目的での受診も可能です。
また、当院では一般的なインプラント治療を始め、専門性の高い抜歯の治療、矯正治療やALL-ON-4などの治療も行っております。特に ALL-ON-4 に関しまして当院は専門性が高く、お悩み解決のお役に立てるかもしれません。気になられた方は是非一度、当院へご相談下さい。